2024年3月22日(金)~24日(土)、東京都大田区下丸子にあるオニバト/PTvillage PARKにて、ADAPT Level1が開催されました。日本初開催ということで、30名という多くの方が参加されました。
PTvillageの管理人テラも参加しましたので、ここではADAPTはどのような内容が話されていたのか、動画や写真付きで雰囲気をご紹介できたらと思います。
※ ADAPTの革新に迫る具体的な内容については控えさせていただきます。
ADAPTとは何かについては、下記の記事をご覧ください。
目次
3日間の学習と実践
ADAPTの公式HPにも記載がありますが、今回のADAPT Level1での学習や実践は次の通りです。
毎日8時間の学習と実践を行うプログラムになっています。
パルクールの歴史から昨今のパルクールに関することまで、幅広く教えていただきました。
また、コーチングの基礎も教えていただきました。特に、人前での指導経験がない方にとって、ここで学んだことを実践すればコーチングもできるようになる…そんな学習でした。
1日目:パルクールの/フリーランニングの実践と原則の理解
- パルクール/フリーランニング入門
- 実技練習
- コーチングの理解を深める
- パルクールの原則と実践
- ウォームアップと体作り
- まとめと評価
2日目:パルクール/フリーランニングのコーチング実習
- 当日のガイダンス
- 核となるコーチングスキルの学習
- 健康、安全およびリスクに関する学習と評価
- パルクール/フリーランニングの精神の理解
- パルクール/フリーランニングの実践
- まとめと評価、試験の準備
3日目:試験
- 当日のガイダンス
- 筆記試験
- コーチング試験
- アクションプランとラーナーパックの完成
日本各地から集まった受講者
今回のADAPTは日本で初めて開催されたこともあり、日本各地から約30名の受講者が集まりました。
東北や九州から来られた方もいらっしゃいました。
全体としては、日々パルクールに取り組んでいる実践者で、パルクールの指導者を目指す人が多い印象でした。
中には、パルクールに取り組んだことがない方もおり、学校や教育、介護事業の場でパルクールを活用したいという方も見られました。
パルクールのスキルがないとできないということはないので、初めての方でも安心して学べるプログラムになっています。
DAN先生による講義
講義はParkour GenerationsのDAN EDWARDES先生が務めました。
Parkour Generationsはトレーニングや教育、パフォーマンス、施設の設計、パルクールやフリーランニングにおける運動分野のコンサルティングなどを行うパルクール団体です。DAN先生はそんなParkour Generationsの創設者です。
講義は英語?日本語?
講義は英語で行われますが、日本での開催ということで、ADAPT Level1を保持している日本人のNaoyaさんが通訳を務めました。
他にも、DAN先生のサポートとしてADAPT Level1保持者のMotoyaさん、Shinpeiさんが来られました。2日目には日本で唯一Level2を保持しているSASUKEでも有名な Junさんも来られました。
パルクールやコーチングに関する丁寧な講義
講義はボードやスライドを用いながら、配られたテキストに沿った形で進んでいきました。
テキストに記載がない経験談や事例なども交えつつ、丁寧に解説していただきました。
学習内容としては、パルクールとは何かから、元来の人間の移動術をパルクールと構造化したヤマカシに関するお話、パルクールにおける身体動作など、パルクールに関する体系的なものです。
コーチングに関しても、セッション時に必要な持ち物やコーチとして大切なことなどの話しから生徒の年齢、セッションの環境など、様々な場面を想定したお話を聞くことができました。
セッションの実践
DAN先生に教えていただいた内容をもとに、実際にパルクールセッションを行いました。受講者は様々な工夫をして、決められたテーマに沿ってセッションを行います。
セッションは個人で行われたり、グループを形成して行うなど様々です。
セッション後には、良かった点や改善点について実施者が振り返るとともに、DAN先生や他の受講者からのフィードバックをもらう形で進みました。
ほとんどの受講者が何かしらのテーマでセッションを行い、パルクールのコーチとして経験値を溜める良い機会となりました。
1日の最後にはトレーニング
講義や実践演習が全て終わると、パルクールに関するトレーニングを行ってその日の締めとなりました。
トレーサーとして経験の長い受講者でも、体が悲鳴をあげるようなハードなトレーニングでした。
ただし、そこはコーチングのプロであるDAN先生。受講者の身体能力に応じた適切なレベルを設けることで、ハードでありながらも誰もが一緒に参加できるトレーニングとなりました。
受講後の感想
まず、ADAPTが日本で初めて開催されたことが大変喜ばしく、歴史的な出来事に立ち会えたことを嬉しく思います。
今回の開催にあたって、国際スポーツスクール IGS ACADEMY様の長年の努力により実現できましたこと、心より感謝申し上げます。
また、PTvillage PARKをともに運営しているオニバト様が会場ということも、誠にありがとうございました。
筆者自身も前々から受講したいとは思っていたものの、海外のみの開催だったということで、英語力・費用などの面で受講できずにいました。
そんな中、今回の開催は多くのトレーサーにとって貴重な期間だったと思います。
驚いたのは、パルクール実践者が多く参加されると思っていたものの、教育や介護に携わる方が多く見られたことです。
改めてパルクールの可能性を実感できました。
DAN先生はパルクールの生みの親であるヤマカシとも一緒に実践していたということで、こうしてパルクールの歴史が語り継がれていくのだなと実感しています。
講義や実践の内容についても、パルクールに携わる人であれば知っておくべきことがたくさんあり、今後の指導や情報発信の糧になることばかりでいた。
PTvillageは今後もパルクールの発信を通じて、文化の普及を目指して精進してまいります。
また日本でADAPTが開催される?
ADAPTがまた日本で開催されるかは今のところ未定です。
ですが、今回日本で開催されたことで、今後の開催の足がかりとなることは間違いないでしょう。
2024年3月現在、日本におけるADAPT保持者は数十人程度と記憶しています。
中でも、Level2を保持しているのはJunさんのみです。そのため、Level1も行いつつ、Level2も行うことも視野に入れているのではないでしょうか?
※ あくまで筆者の推測です。
今回、日本でADAPTが開催できたのも、日本でパルクールが普及している証拠です。
今後もPTvillageはパルクールの普及に向けて、情報発信を続けてまいります。
参考情報
▶ パルクール鬼ごっこ オニバト | アソビ以上、ナライゴト未満の新しいアソビ場
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る