トリッキングに興味があっても、全く経験のない初心者がいきなり挑戦するのは中々難しいものです。
この記事では右も左もわからない方がどうすればトリッキングを始められるかを解説しています。初心者にオススメの技やどのように練習していけばいいかなどもご紹介していきます。
これからトリッキングを始めようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
トリッキングの始め方
全く経験のない初心者の方は、どのようにトリッキングを始めれば良いのでしょうか?
まずは、具体的にどのようなステップでトリッキングに取り組んでいくかを解説していいきます。
STEP1,まずはひたすら基礎練習!
トリッキングの中で最も重要なのは、基礎技をいかに完璧にできるかです。世界大会に出場するようなハイレベルの選手たちも基礎練習を徹底的に行って上達しています。
なぜ基礎練習が重要になるかというと、トリッキングは技と技を繋げて行うスポーツなので、技を完璧にすることで、次の技へと繋がりやすくなります。
たとえば、最初の技に100%の力をもって臨んだとして、その技を行うのに50%の体力を消費したとします。必然的に次の技は50%の体力で行うほかありません。
技の完成度を高めて、繰り出す技に使う力をなるべく抑えることで、次の技に繋がり安くなるのです。
だからこそ基礎練習は重要なのです。まずは基礎の技を練習し、完璧な形で実施できるようにしましょう。
具体的な技については、この記事の最後で解説しているのでそちらをご覧ください。
STEP2,基礎技と基礎技を繋げてみよう!
STEP1では単発の練習を行いましたが、実際にトリッキングを行うとなったら、技と技をつなげる必要があります。次のSTEPとしては技と技を実際に繋げる練習です。
ここでポイントとなるのが技と技の”繋ぎ”です。1回目の技の終盤から次の技に入る準備が必要になります。
だからこそ基礎技の練習が大切になります。1回目の技に余裕が出るほど、2回目の技に意識を向けることができます。
最初は上手く繋げられなくても、繰り返し練習することで、2回目の技の質も上がっていきます。
上手く繋げられるようになったら別の技を繋げてみたりして、様々な技の繋ぎを覚えましょう。
STEP3,技数を増やしてコンボを作ろう!
いよいよトリッキングの醍醐味となる”コンボ”の練習です。
2つの技を組み合わせるだけでは、かっこいいトリッキングにはまだ遠いでしょう。
3つ、4つ、5つ…と技を組み合わせることで、本来のトリッキングとなります。
このように技を繋げることが”コンボ”です。
基礎技をいくつも組み合わせるだけでもコンボとして様になるでしょう。これまでに練習した技を繋げてみてください。
ポイントは技と技の繋ぎで、いかに無駄な動きをなくして繋げられるかです。流れるようなコンボで魅了しましょう。
STEP4,難しい技に挑戦してみよう!
基礎技の多くをマスターし、コンボにも慣れてきたら少し難しい技にも挑戦してみましょう。
バク宙などのフリップ技、コークスクリューなどのひねり技を加えると派手でかっこいいいトリッキングのコンボが可能です。
難しい技もいきなり挑戦するのではなく、まずは単発でマスターしてから繋ぎの練習を行い、コンボに組み込めるようにしましょう。
次の項で詳しく解説しますが、練習環境も重要です。まずは安全な環境で思いっきり練習できるようにすると良いでしょう。
トリッキングの練習方法
いきなり大技に挑戦するのは単なる無謀でしかありません。早く安全に上達するためには、しっかりと考えて練習を行っていく必要があります。
どのような場所で、どのようにトリッキングを練習をしていくのが良いのでしょうか。下記のポイントを意識して練習してみてください。
STEP1~4の流れで技を練習を進める
先ほど解説した「トリッキングの始め方」は、初心者だけでなく、上級者も行っている流れです。
いきなり大技に挑戦するのではなく、段階的に練習してくことが大切になります。
ぜひ先ほどの流れの通り練習をしていきましょう。
基礎練習は「今日はこの技を徹底的に練習する!」と決めて、ひたすらその技に打ち込み、完璧に近づくように仕上げていくのがオススメです。
「あれもやりたい、これもやりたい」と気分でその日に行う技をコロコロ変えるのは、楽しいかもしれませんが、効率的に上手くなりたいのであれば1回の練習で行う技を絞って練習していくのが良いでしょう。
技を分析して理解する
トリッキングで行う技は日常生活ではまず使わないような複雑な動きをすることが多いです。
その技はどのように体を動かせば実現できるのかを考え、技の構造を理解することが大切です。
お手本の動画を探したり講座を見るなどして技のイメージをつけます。どのように踏切を行っているか、空中ではどのような姿勢なのか、どのように着地するかなど、技の局面を分解してポイントは何かを掴むようにしましょう。
実際に自分で練習する場合は、動画で自分の技を撮影するなどして、お手本と比べて何が足りていないかを考えるなどして、理想の形に近づけていきましょう。
何かしら変化をつけて技に取り組む
考えて練習に取り組むことは非常に大切ですが、同じことばかり意識するだけでは上手くなりません。
1つのポイントができるようになってきたら、別のポイントを意識するなど、何かしら変化をつけて練習を行うことが必要です。
たとえばバク宙の練習で「今は手の振り上げを意識してみよう」と決めて、できるようになってきたら「次は足の引き付けを意識してみよう」と変化をつけます。
足の引き付けを意識したら、手の振り上げができなくなった…ということはよくあります。それは”自分の意識が足りていないからで、無意識でもできるレベルになっていない”ということがわかります。そうなれば、無意識でも手を振り上げられるようにより意識して練習をする…など、課題が見つかり、その課題をクリアしていくことでより洗練された技となっていきます。
練習場所を工夫しよう
少し難しい技に挑戦するとき、いきなりコンクリートで行うのは危険な行為です。ケガをしてしまっては、その分練習する時間が減ってしまいます。
難しい技に取り組む際は、安全な環境で練習するようにしましょう。
できればエバーマットがあるような環境で練習するとよいでしょう。スポンジの海”ピット”があるような環境は理想です。
マットが用意できないのであれば、せめて砂場や芝生など、少しでも着地の際に衝撃がかからないような場所を選んで行うようにしましょう。
初心者にオススメのトリッキング技をご紹介!
ここでは実際に初心者にもオススメできるトリッキング技をご紹介していきます。
これからトリッキングを始めようと考えている方は、まずはこれらの技に挑戦してみると良いでしょう。
ひねり技や宙返り技は、全くの初心者が行うのには少々敷居が高いと思うので、まずは蹴り技や助走技に挑戦してみると良いでしょう。
蹴り技(キック)
ラウンド
トリッキングで必須となる蹴り技の基礎。足を上段に向けて蹴りぬきます。蹴ったあとは、自然な流れで体をひねり、前に振り返ります。
フック
体をひねり回し蹴りを行います。ラウンドと並んでトリッキングにおける基礎中の基礎技。
旋風脚
体をひねりながらジャンプし、空中で蹴り技を繰り出します。鋭いキレを習得するには時間がかかりますが、安全に練習ができ、初心者でも取り組みやすい技です。
助走技
カート
いわゆる”側転”です。トリッキングにおいては、横から入るのが一般的です。
スクート
地面に手をつき、両足で地面を蹴って体を180度反転させる助走技です。
モンキースクート
先ほどのスクートを両手で行うことで、体の軸が傾くような形になる助走技です。
バタフライ
手で大きくU字を描くようにして体を回旋させてから、その勢いを利用して体ひねりながらジャンプする技です。
ひねり技(ツイスト)
バタフライツイスト
バタフライというジャンプの動きの中で、体を横に1回転ひねる動作を加えた技です。
宙返り技(フリップ)
バックフリップ(バク宙)
宙返り系で最も知られている技と言えるバク宙。手をつかないで空中で1回転して着地します。誰もが憧れる技ですが、実際に練習すると恐怖心が強いので、マットなど安全な環境や補助者がいる環境で始めることをオススメします。
フロントフリップ(前宙)
バク宙は後ろに1回転しますが、フロントフリップはその名の通り前に1回転する技です。最後まで着地が見えないことが難点ではありますが、マットを敷けば練習しやすい技です。
未経験でも大丈夫!トリッキングを始めよう!
ここまでトリッキングの始め方や練習方法、オススメの技について解説してきました。
トリッキングをやったことのない方でも、これらの手順で行えばトリッキングを始めることができます。
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