パルクールと言えば、ビルの上を軽快に跳び越えるような動画をイメージする方も多いでしょう。そんな動画を見ると、やはり危険だと思う方も大勢います。実際、死亡例も出ています。
「パルクールは危険だ!」と言われることもありますが、本当にそうなのでしょうか?
この記事では、死亡例から考えるパルクールの危険性について考えていきます。
※この記事では実際に死亡するような映像は取り扱っておりません。あくまで、危険性について考えるための参考としてお読みいただけますと幸いです。
目次
パルクールの死亡例
パルクールの死亡例の多くは、高所でのパフォーマンスに失敗して転落してしまうことです。ここでは実際にあった死亡例をご紹介します。
12階の集合住宅からバランスを崩して転落死
ロシアでチェスの達人として名が知られるユリ・エリセーエフ氏は、パルクールの練習として、集合住宅の12階で隣家のバルコニーへの移動を試みました。
しかし、移動の際、バランスを崩して転落しました。
参考:20歳のチェス名人が転落死、エクストリームスポーツの練習中 ロシア
ビルの16階で前転をして転落死
ロシアのトレーサーが16階建てのビルの縁で前転を行い、そのまま止まることなく落下して死亡しました。
このトレーサーの友人の話によると、彼は元々足に怪我を負った状態で行ったことが事故に繋がったと話しています。
5人のトレーサーの例
YouTubeにパルクールやトリッキング、アクロバットの動画を投稿しているpigmie氏の動画で、5人のトレーサーがパルクールで命を落としたことについて語る動画をアップしています。
動画は英語で、どのような背景で5人のトレーサーが亡くなったのかを解説しています。
※実際の映像はありません。
高所での自撮りで多い死亡事故
パルクールとは異なりますが、ビルの上で自撮りを行う「ルーファー」と呼ばれるエクストリーム愛好者がいます。高所からの自撮りをする際に、バランスを崩して死亡するという事例もあります。
中国で人気のルーファーであるヴォン氏は、62階建てのビルの上で自撮りを行いながらわたっていたところ、バランスを崩して転落死しました。
一歩間違えれば大惨事だったパルクールの映像
ここで、1歩間違えれば命の危険があったパルクールの映像をご紹介します。
この映像は怪我をしたり、死亡するような映像ではありません。しかし、高所でのパルクールを行う危険性がよくわかる動画になっています。
※注意して閲覧ください。
この動画を見ると、ビルの上から隣のビルに飛び移る際、ジャンプしたときの足場が崩れてしまいました。
幸いにも、バランスを崩してジャンプを失敗したものの、隣のビルに飛び移ることはできました。
しかし、これでもし飛び移れずに失敗していたら…大変な事故になっていたかもしれません。
これ以外にも、様々なパルクールの失敗動画がアップされています。
下記の記事でも取り扱っているので、気になる方はこちらもご覧ください。
パルクールは危険なのか?
ここまでパルクールの死亡例をご紹介してきましたが、ここでお話したいのは、”パルクールは本当に危険なものなのか?”ということです。
そもそも、パルクールは自分の身体能力の範囲内で行うものです。
これは下記の記事でも詳しく解説しています。
しかし、自分の身体能力を見誤り、無謀なチャレンジをしてしまうことが大きな事故に繋がってしまうのです。
自分の身体能力の中で行えば、他のスポーツと同じ程度の危険度ではないでしょうか。
ビルの屋上で行うことは、それだけで転落する恐れもあり、それだけで大きなリスクです。
先ほどの足場が崩れた映像についても、高い所で行い、かつ足場をきちんと確認していないから起こったものです。
パルクールでは、周囲の状況把握は重要になります。
しっかりと周りと自分自身の能力を見極めて行えば、それほど危険ではないでしょう。
状況と自身の能力を把握してパルクールを実践しよう
この記事では、パルクールで実際に起こった死亡例と、パルクールは危険なのかどうかというテーマでお話してきました。
まとめると、自分自身の能力の範囲内で行い、周囲の安全確認を行った上で実施すれば、他のスポーツと同じ程度の危険度であり、パルクールは危険なスポーツだと断定することはできないでしょう。
パルクール実践者は、ぜひここで解説したことを念頭に置いて取り組んでみてください。