【モーグル堀島行真選手も実践】パルクールはモーグルにどう活かされる?

【モーグル堀島行真選手も実践】パルクールはモーグルにどう活かされる?

北京オリンピックが開催されている真っ只中、男子モーグルの堀島行真選手の練習に注目が集まっています。
堀島行真選手はモーグルの練習にスノボ、フィギュアスケート、体操、高跳び込み、パルクールなど様々なスポーツを取り入れています。なぜこのように様々なスポーツを組み合わせるのでしょうか。
ここでは、その中でもパルクールに注目して、パルクールがモーグルにどのように活かされるのかを解説していきます。
※トップの画像は日本経済新聞より引用

【動画】パルクールを取り入れて練習するモーグル堀島行真選手

これはモーグルの堀島行真選手が実際にパルクール、高飛び込み、トランポリン、体操、フィギュアスケートの練習をしている様子です。
堀島行真選手は様々なスポーツの練習をすることで、モーグルに活かしているとのことです。

かなりの身体能力を持つ堀島行真選手ですが、北京オリンピックの開会式ではバク転をしながら入場してニュースでも話題になりました。

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モーグルの動作と必要な技術

モーグルはどのような競技で、どのような技術が必要になるのでしょうか。J SPORTSのルール解説を見てみましょう。

ノルウェー語で雪上のコブを意味するモーグル(Mogul)競技とは、雪面に規則的なコブが配置された急斜面での滑走を、高いターン技術、エアー演技、 ハイスピードの3要素で審査する競技である。採点配分はターンが全体の60%、エアー20%、スピード20%。
華やかなエアーに注目が集まるが、あくまで最重要要素は「ターン」。柔らかなひざ使いで、滑らかに正確にコブを乗り越えることがモーグルの基本だ。

モーグルとは(ルール解説) | モーグル | スキー | J SPORTS【公式】

主にターン・エアー・ハイスピードの3つのスキルが必要になることがわかります。
特にターンは正確な身体のコントロールスキルが必要とされ、エアーでは技を仕掛けるためのジャンプのスキルに加えて空中で身体を操るスキルが求められます。
パルクールや体操など、モーグルとは全く異なるように思えるスポーツの練習をモーグルに取り入れる理由は、これらのスキル向上だと言えるでしょう。

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パルクールがモーグルに活かされる理由

ここでは主にパルクールに注目して、パルクールがどのようにモーグルに活かされるのかを解説していきます。
そもそもパルクールとは何か知りたい方はぜひ下記の記事を読んでみてください。

空中感覚が身に着く

パルクールの空中感覚

1つ目はパルクールで鍛えた空中感覚が活かされることです。
パルクールでは、高所から技を行って着地したり、ジャンプをして遠くへ跳ぶ動作が行われます。
モーグルのジャンプ台から跳んで技を行って着地するという動作に繋がってきます。

動画では堀島行真選手は体操や高飛び込み、トランポリンの練習を行っていました。
その中でもパルクールは同程度の高さから技を仕掛けて着地するという点で、他のスポーツよりもモーグルに近い状況だと言えます。
これがパルクールがモーグルに活かされる大きな理由の1つだと言えます。

環境適応能力の向上

環境に応じたパルクール

2つ目はどのような環境でもパフォーマンスを発揮する適応能力向上のためです。
モーグルにおいて、まったく同じコブや雪の柔らかさ・滑りやすさで行うことはまずないでしょう。
だからこそ、どのような環境でも同じレベルのパフォーマンスを発揮する必要があります。
パルクールは決まった場所で行うものではなく、環境によって左右されます。この点においてモーグルと似ていると言えます。
パルクールで環境に対する適応能力を高めれば、モーグルでも活かされるに違いありません。

失敗後のリカバリー能力の向上

痛めている男性

3つ目はエアーからの着地失敗時におけるリカバリー(受け身)スキルを高め、危機回避能力を向上させるためです。
モーグルのエアーを練習する中で、当然失敗することもあるでしょう。
技に失敗する中でも安全に着地しないと重大な怪我に繋がる恐れもあります。
これはパルクールでも同じことです。パルクールでは屋外で行われることが多く、柔らかな地面でなく時にはコンクリートの地面に着地するということも往々にしてあります。
だからこそ、身体に負担が少ない着地方法を行ったり、失敗してもリカバリーすることで危機回避をしています。
モーグルで失敗しても、重大な怪我にならないようパルクールで培ったリカバリーのスキルが発揮されるでしょう。

モーグル以外のスポーツとパルクールの関連性

パルクールがどのようにモーグルに活かされるかを解説してきましたが、他のスポーツではどのように活かされるのでしょうか?
下記の記事では、パルクールと相性の良いスポーツをご紹介しています。
パルクールを始める上で有利なスポーツとして紹介していますが、逆説的に考えてパルクールのスキルを活かせるスポーツと捉えることもできます。
気になる方はぜひこちらの記事もご覧ください。

パルクールはモーグルの最高の練習になる

パルクールがどのようにモーグルに活かされるかを解説していきました。
まとめると、空中感覚や環境適応能力、リカバリー能力の3つにおいてスキルを向上させることが可能です。
モーグルの選手であればモーグルだけをやる…というのではなく、堀島行真選手のように他のスポーツを通じてモーグルに必要なスキルを高めていくというのは、スポーツ選手であれば知っておきたいものですね。

ちなみに、今回注目を浴びた堀島行真選手が出場したモーグルはすでに終了していますが、北京オリンピックは2月20日まで開催されます。
他の競技も目が離せません。テレビでも放映されているのでぜひ見てみましょう。

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監修者情報:テラ

略歴

2019年:体操競技男子1種公認審判員 取得
2019年:中高教員免許 取得
2021年:PTvillage立ち上げ
体操競技歴16年 / パルクール歴5年

メッセージ

体操競技経験を活かし、アクロバットYouTuberとしてアクロバット・トリッキング・パルクールの技を解説。自身が技に挑戦する動画も配信。パルクールとトリッキング普及のために、PTvillageを立ち上げる。

監修者情報

テラ

略歴

2019年:体操競技男子1種公認審判員 取得
2019年:中高教員免許 取得
2021年:PTvillage立ち上げ
体操競技歴16年 / パルクール歴5年

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